2-2.ディレクターの責任領域

← 前へ 次へ →

内容

主要な当事者領域とは

当事者領域とは、つまるところ「当事者意識を持つべき領域」、言い換えれば「責任範囲」です。

1. デザインの品質管理

成果物の最終的な品質チェック: - 誤字がないか - 誤植がないか - 単純な抜け漏れはないか - サイズは適切か - 顧客情報に誤りがないか

基本的に、デザイナーが作ったものをディレクターがチェックして納品します。フロント対応しているディレクターのところに責任が最終的に集約されます。もちろんデザイナーさんにもしっかりやってもらう前提ですが、このチェックは必ずやりましょう。

プラスアルファで重要なこと

数字的な実績の部分: - ちゃんとCVRにつながるのか - クリック率が上がるのか - 成約率が上がるのか - LTV(ライフタイムバリュー)やROAS(広告費用対効果)

ただ作って納品して終わりではなく、それがどのようにクライアントの事業に貢献しているのか、そのクリエイティブがどのような影響を発揮しているのかまで、ちゃんと記憶して管理することが大切です。

2. デザイナーのアサイン・管理

担当デザイナーの選定と報酬管理

  • 誰に何をお願いするのか
  • どれくらいの単価になるのか
  • 基本的な利益率として、制作費の35%が目安

各デザイナーの実力や受注金額から逆算して、いくらくらいの発注額であれば十分に利益を担保できるかを考えます。

例えば: - ディレクター側がフィードバックコストを多めに持って、ディレクターのフィーを増やす - フィードバックなしで回るような優秀なデザイナーさんをアサインして、フィードバックコストを減らしつつ、デザイナーの発注フィーを増やす

これらは各ディレクターに任せます。Harukazeと継続的に取引させていただいているデザイナーさんがたくさんいるので、適宜必要に応じて選択してください。

請求書の発行と支払い管理

月末や月初において、請求書の確認も含めて: - 源泉徴収なのか - 消費税徴収なのか - どのような形態で支払いが必要なのか

案件の先行きを判断して、「この案件は増えそうだな」「継続的にクロスセルしていきそうだな」と思ったら、先にデザイナーに伝えておくなど、先回りした対応も大切です。

モチベーション管理

デザイナーさんとコミュニケーションを取る中で、「このディレクターさんの元でやりたい」「この方と一緒に仕事をしたい」と思ってもらえるようなコミュニケーションが取れるかどうかが非常に重要です。

3. 全体の進行管理

進行管理には以下が含まれます: - 打ち合わせの設定 - プロジェクトの進め方の設計 - マイルストーンの配置 - スケジュールの策定 - 漏れがないようにする管理

例えば: - 締め切りはいつなのか - サービスのリリースやプロモーションがいつになるのか - デザイナーから上がってくるデザインが100%完璧ではないことを予測して、早めに納品してもらい、フィードバックする余地を残しておく

Harukazeパートナーであるからには、クライアント側に進行の負担をかけてはいけません。「どうしますか?」「待ってます」ではなく、率先してどんどん案件を進めていく。「この人にさえお願いすれば、どんどん色々なことが進んでいく」と思っていただけるようになればベストです。

4. 事業貢献に対する責任

ただデザインを作るだけではなく、そのデザインにはコストがかかることを理解する必要があります。クライアントは貴重なお金を事業で稼いだお金や、利益を削る形でお願いをしていただいているわけです。

そのいただいているお金に対して、見合うような価値提供がしっかりできるかどうかが非常に重要です。

ちゃんと貢献をするということは、売上が上がるということ。関わることによって売上が上がるのであれば、その差分のうちの一部をいただくことも問題ない、つまり単価が膨らんでくるということです。

5. クロスセル・アップセル

完全にご自身でクライアントを持っていただいたら、そのクライアントに対する関係性の構築や、クロスセル・アップセルに関しても、特に指示を出すというより、皆さんに任せます。

各ディレクターの力量によって、どれだけ一つのクライアント、一社のクライアントから単価を膨らませられるかが変わってきます。

  • 最初は安く受けるのか
  • 最初でしっかりと期待調整しながらクロスセル・アップセルの場を設けるのか

その時々の状況を見ながらやっていけるといいと思います。

実績の蓄積と活用

実績として公開できるかどうか、それが結局またHarukazeの実績としてストックされたり、各パートナーさんの実績としても使っていただいて大丈夫です。

それがまたみんなの案件を取りやすくして、ポジティブな循環を回していけるといいと思っています。

このページを改善する → ガイドライン追加/改善