2-3.ディレクター4つの行動指針

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内容

4つの行動指針

日々のコミュニケーションにおいて、必ず押さえておいてほしい4つの考え方があります。これらを常に思い出して実践してください。

1. プロフェッショナリズム

プロとしての自覚を持ちましょう。「誰かにカバーしてもらう」「スキルがないからしょうがない」「ツールがないからしょうがない」といった考え方は一切捨てましょう。

具体的な実践方法:

  • 会議の主導権を握る: ミーティングでは進行する側はこちらであるべきです。先方からの要件説明で始まってしまうと聞き手に回ってしまいます。自分がリードを持って主導していくスタンスを持ちましょう。

  • 専門家として提案する: デザインに対する理解は私たちの方が深いのですから、「このデザインはこうしたらいいのではないですか」という提案を積極的にするべきです。時にはクライアントの要望に対して意見することも必要です。ただ言われた通りに作ることがプロフェッショナルではありません。

  • 専門家としてのプライド: 過度である必要はありませんが、専門家としてのプライドを持って価値提供していくスタンスが大事です。クオリティも可能な限り最高のものを目指しましょう。

2. 課題解決思考・顧客思考

真の課題を汲み取り、背景情報を理解して目的達成を目指しましょう。

本質的な課題の把握:

  • 表面的な依頼だけでなく、ヒアリングの中でクライアントが本当に解決したい課題を汲み取りましょう
  • クライアントが自覚していない課題も発見し、解決策を提案しましょう
  • 作ることは手段でしかなく、作った先にどんな課題解決があるのかを常に見通すことが重要です

問題の予防:

  • デザインを作った後に発生する問題を事前に予測しましょう
  • 例:PC版ファーストで作ったが、実際はスマホユーザーの方が多いのではないか
  • セミナースライドの場合:CTAや導線、QRコードが正しく機能するか、実際の運用まで考慮する

顧客とのコミュニケーション:

  • クライアントはお金を払う側として不安を抱えています。「作りました、どうぞ」だけでなく、「こういうことを意識して作りました」「こういう懸念があると思いますが、こういうパターンも考慮しています」といったコミュニケーションが重要です
  • クライアントが今どう思っているか、何に価値を感じているか、どんな期待を持っているかを常に考える
  • 「今までデザインは見た目を作るぐらいと思っていたが、考え方が変わりました」と言ってもらえるのが理想

3. オーナーシップ・責任感

自分の仕事であるという意識を持って取り組みましょう。

成果物の管理:

  • 成果物の納波(クオリティ担保)
  • ファイル管理、データ管理をしっかり行う
  • ナレッジとして蓄積できるようにする

プロジェクト全体への責任:

  • クライアントの事業、プロジェクトに関わる全てのことに責任を持つ
  • データ管理、クオリティ管理、進行管理など、関わる全てが自分の手の中で左右されるくらいの意識を持つ
  • 自分の影響でクライアントのサービスリリースが遅れれば、その期間の売上に影響する。場合によっては損害賠償もありえる責任を理解する

4. 改善・成長

継続的な改善と成長を心がけましょう。

学習と改善:

  • 知識や能力、手法を常にアップデートする
  • 失敗から学習し、チームで共有する
  • 他人の失敗からも学び、失敗確率を減らす
  • 失敗は挑戦の結果として避けられないものですが、そこから学習することが重要

業界知識のキャッチアップ:

  • 様々なデザイン事例を把握し、クライアントとの打ち合わせで「最近はこういう手法がありますよ」と提案できるレベルを目指す
  • 特にAI活用は絶対に習得すべき。AI画像生成、デザインの新しい手法やトレンドも常にキャッチアップする

これら4つの要素は、Harukazeパートナーとしての評価に直結する重要な指標になります。

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